注目調教師
2025/08/18
慶応大学の商学部を卒業しているんですよ
手塚貴久調教師(美浦)
主な管理馬:
ユーバーレーベン(2021年オークス)
シュネルマイスター(2021年NHKマイルCなど)
フィエールマン(2019年天皇賞・春など)
アユサン(2013年桜花賞)
今週の主な登録馬:
リアライズシリウス(新潟2歳S)
ショーマンフリート(長岡S)
レッドアトレーヴ(長岡S)
スピリットガイド(飯豊特別)
バロン(岩室温泉特別)
フロムナウオン(WASJ第3戦・WASJ第4戦)
担当者:調教師情報部 元調教師N
手塚貴久君は、地方の宇都宮競馬(2005年3月に廃止)で調教師をやっていた手塚佳彦さんの長男で、佳彦さんは、足利競馬場と宇都宮競馬場で29連勝したドージマファイターを管理していたことでお馴染みですね。
お父さんの仕事を考えると意外ですが、手塚君は、ほとんど馬と関わらずに育ったそうで、慶応大学(本部所在地:東京都港区三田2-15-45)の商学部を卒業する前には、大手飲料メーカーなど、いくつかの会社から内定をもらっていて、そのままサラリーマンになる予定だったそうですよ。
でも、大学を卒業する前に、佳彦さんと行った北海道旅行で牧場を回ったのがきっかけで、「競馬の世界で働きたい」と思うようになったそうです。
そして、手塚君の伯父にあたる、ライスシャワーの調教師としてお馴染みの飯塚好次(よしじ)さんに相談したところ、「それならJRAでやった方がいい」と言われて気持ちが決まったそうで、就職の内定を断って、当時、鵡川にあった西山牧場で1年くらい働いて、その後、1989年に競馬学校の厩務員課程に入りました。
ちなみに手塚君は、オーナーブリーダー・「ミルファーム」の代表をやっている清水敏(さとし)さんと大学の同期で仲が良くて、2005年の「三田祭」(慶応大学の学園祭)では、二人で一緒に講演会に出ていたんですよ。
競馬学校を出た後の手塚君は、相川勝敏さんの厩舎で厩務員をやって、佐藤全弘(まさひろ)さんの厩舎で調教助手をやって、1999年の3月に自分の厩舎を開業しました。
最初の年こそ8勝止まりでしたけど、その後は、2年目が10勝、3年目が15勝と、順調に勝ち星を伸ばしていて、2004年には30勝を上げていましたし、その後も、2010年が19勝だった以外は、毎年20勝以上しています。
それに、手塚君の厩舎は、開業1年目だった1999年に、ベルグチケットを使ったフェアリーSで初めて重賞を勝っていて、その後も、アルフレードを使った2011年の朝日杯FSや、アユサンを使った2013年の桜花賞や、アジアエクスプレスを使った2013年の朝日杯FSや、フィエールマンを使った2018年の菊花賞と2019年と2020年の天皇賞・春など、今までにJRAで、GIの9勝を含めて重賞を39勝もしていますし、2022年には、ウインマリリンを使った香港ヴァースで、「初めての海外G1勝ち」を飾っているんですよ。
その中でも、2021年は、ウインマリリンで日経賞とオールカマー、シュネルマイスターでNHKマイルCと毎日王冠、ユーバーレーベンでオークスを勝つなど、「重賞7勝を含む45勝・獲得賞金13億3529万円」という成績で、勝ち星と賞金のどちらも今までで一番の数字でしたし、一昨年は、ソールオリエンスを使った皐月賞など、重賞を3勝、他も入れたら33勝を上げて、稼いだ賞金が「11億7308万円」と、2021年の次にいい数字でした。
ただ、去年は流れが悪くなっていて、34勝を上げましたけど、アルテミスSを勝ったブラウンラチェット以外の馬があまり活躍できなかったこともあって、稼いだ賞金が「7億7520万円」と、一昨年を大きく下回ってしまったんですよ。
もちろん、今年を迎えるにあたって、手塚君は巻き返しに燃えていたのでしょうし、実際、今年は、マスカレードボールで共同通信杯を勝つなど、先週までに24勝を上げて、稼いだ賞金が「6億1934万円」と、もう去年の8割くらいになっていますから、今の手塚君は、「この勢いを止めたくない」と考えているのでしょう。
そんな中、今週は、1着賞金が3100万円の新潟2歳Sにリアライズシリウスなど、賞金の高い特別レースに6頭を登録していますから、「どれも勝負懸かり」と私は見ています。
主な管理馬:
ユーバーレーベン(2021年オークス)
シュネルマイスター(2021年NHKマイルCなど)
フィエールマン(2019年天皇賞・春など)
アユサン(2013年桜花賞)
今週の主な登録馬:
リアライズシリウス(新潟2歳S)
ショーマンフリート(長岡S)
レッドアトレーヴ(長岡S)
スピリットガイド(飯豊特別)
バロン(岩室温泉特別)
フロムナウオン(WASJ第3戦・WASJ第4戦)
担当者:調教師情報部 元調教師N
手塚貴久君は、地方の宇都宮競馬(2005年3月に廃止)で調教師をやっていた手塚佳彦さんの長男で、佳彦さんは、足利競馬場と宇都宮競馬場で29連勝したドージマファイターを管理していたことでお馴染みですね。
お父さんの仕事を考えると意外ですが、手塚君は、ほとんど馬と関わらずに育ったそうで、慶応大学(本部所在地:東京都港区三田2-15-45)の商学部を卒業する前には、大手飲料メーカーなど、いくつかの会社から内定をもらっていて、そのままサラリーマンになる予定だったそうですよ。
でも、大学を卒業する前に、佳彦さんと行った北海道旅行で牧場を回ったのがきっかけで、「競馬の世界で働きたい」と思うようになったそうです。
そして、手塚君の伯父にあたる、ライスシャワーの調教師としてお馴染みの飯塚好次(よしじ)さんに相談したところ、「それならJRAでやった方がいい」と言われて気持ちが決まったそうで、就職の内定を断って、当時、鵡川にあった西山牧場で1年くらい働いて、その後、1989年に競馬学校の厩務員課程に入りました。
ちなみに手塚君は、オーナーブリーダー・「ミルファーム」の代表をやっている清水敏(さとし)さんと大学の同期で仲が良くて、2005年の「三田祭」(慶応大学の学園祭)では、二人で一緒に講演会に出ていたんですよ。
競馬学校を出た後の手塚君は、相川勝敏さんの厩舎で厩務員をやって、佐藤全弘(まさひろ)さんの厩舎で調教助手をやって、1999年の3月に自分の厩舎を開業しました。
最初の年こそ8勝止まりでしたけど、その後は、2年目が10勝、3年目が15勝と、順調に勝ち星を伸ばしていて、2004年には30勝を上げていましたし、その後も、2010年が19勝だった以外は、毎年20勝以上しています。
それに、手塚君の厩舎は、開業1年目だった1999年に、ベルグチケットを使ったフェアリーSで初めて重賞を勝っていて、その後も、アルフレードを使った2011年の朝日杯FSや、アユサンを使った2013年の桜花賞や、アジアエクスプレスを使った2013年の朝日杯FSや、フィエールマンを使った2018年の菊花賞と2019年と2020年の天皇賞・春など、今までにJRAで、GIの9勝を含めて重賞を39勝もしていますし、2022年には、ウインマリリンを使った香港ヴァースで、「初めての海外G1勝ち」を飾っているんですよ。
その中でも、2021年は、ウインマリリンで日経賞とオールカマー、シュネルマイスターでNHKマイルCと毎日王冠、ユーバーレーベンでオークスを勝つなど、「重賞7勝を含む45勝・獲得賞金13億3529万円」という成績で、勝ち星と賞金のどちらも今までで一番の数字でしたし、一昨年は、ソールオリエンスを使った皐月賞など、重賞を3勝、他も入れたら33勝を上げて、稼いだ賞金が「11億7308万円」と、2021年の次にいい数字でした。
ただ、去年は流れが悪くなっていて、34勝を上げましたけど、アルテミスSを勝ったブラウンラチェット以外の馬があまり活躍できなかったこともあって、稼いだ賞金が「7億7520万円」と、一昨年を大きく下回ってしまったんですよ。
もちろん、今年を迎えるにあたって、手塚君は巻き返しに燃えていたのでしょうし、実際、今年は、マスカレードボールで共同通信杯を勝つなど、先週までに24勝を上げて、稼いだ賞金が「6億1934万円」と、もう去年の8割くらいになっていますから、今の手塚君は、「この勢いを止めたくない」と考えているのでしょう。
そんな中、今週は、1着賞金が3100万円の新潟2歳Sにリアライズシリウスなど、賞金の高い特別レースに6頭を登録していますから、「どれも勝負懸かり」と私は見ています。
2025/08/18
1999年に関西の新人騎手賞を受賞しとりますな
武英智調教師(栗東)
主な管理馬:
ペプチドナイル(2024年フェブラリーS)
ジューンベロシティ(2024年東京ハイジャンプなど)
ジューンテイク(2024年京都新聞杯)
メイケイエール(2022年セントウルSなど)
今週の主な登録馬:
エーティーマクフィ(キーンランドC)
レッドヒルシューズ(キーンランドC)
ワレハウミノコ(伊賀S)
担当者:調教師情報部 元調教師Y
武英智(ひでのり)君は、親父さんが乗り役と調教助手をやっとった武永祥(ながよし)君で、お祖父さんが、タイギヨウを使った1966年の阪神3歳S(現在の阪神ジュベナイルF)とか、重賞を20勝、通算で735勝を上げとった元調教師の武平三さんやな。
それに、2009年の菊花賞を勝ったスリーロールスなどを管理しとって、2014年の2月に調教師を引退した武宏平さんや、一昨年の2月まで栗東で厩舎を構えとった作田誠二君や、乗り役と調教師をやっとった武邦彦さん(故人)や、武豊君と武幸四郎君とかが親戚なんや。
こういう「筋金入りの競馬一家」に生まれた英智君が、競馬の世界に進んだんは、まあ当たり前のことなんやろ。
1996年に、「第15期生」として競馬学校の騎手課程に入った英智君は、1999年に領家政蔵厩舎から乗り役としてデビューして、この年に22勝を挙げて、関西の新人騎手賞を受賞しとりましたな。
そんで、2年目には18勝を上げとったんやけど、3年目からはずっと勝ち星が1ケタやったし、目の病気になってしもうたこともあって、2012年の9月に乗り役を引退したんですわ。
その後は、木原一良厩舎で調教助手をやって、ここでは、2013年の共同通信杯を勝ったメイケイペガスターや、2017年のみやこSを勝ったテイエムジンソクとかを担当しとりました。
2016年、調教師の試験に受かった英智君は、そのまま木原厩舎で技術調教師として腕を磨いて、2018年の3月に自分の厩舎を開業したんや。
最初の年は、レースに使った数が少なかったんで、「9勝・獲得賞金1億8503万円」っちゅう成績やったけど、次の年は、「19勝・獲得賞金2億9301万円」と、一気に数字を伸ばしとりました。
そんで、去年までの5年間も、
2020年→14勝・獲得賞金3億2850万円(重賞2勝)
2021年→29勝・獲得賞金4億4964万円(重賞1勝)
2022年→33勝・獲得賞金7億3523万円(重賞3勝)
2023年→32勝・獲得賞金6億7051万円(重賞2勝)
2024年→33勝・獲得賞金9億1314万円(重賞4勝)
っちゅう形で、順調に実績を積み重ねとって、特に去年は、ペプチドナイルを使ったフェブラリーSで初めてのGI勝ちを飾っとりましたな。
ただ、今年は流れが悪くなっとって、先週までに21勝を上げとるんやけど、東京ジャンプSを勝ったジューンベロシティ以外の馬があまり活躍できとらんこともあって、稼いだ賞金が「5億0521万円」と、まだ去年の4割ぐらいなんですわ。
もちろん、今の英智君は、「去年の勢いを取り戻したい」と考えとるんやろ。
そんな中、今週は、1着賞金が4300万円のキーンランドCにエーティーマクフィとレッドヒルシューズ、1着賞金が1840万円の伊賀Sにワレハウミノコを登録しとるんで、ワシが英智君やったら、どれもメイチに仕上げるやろうな。
主な管理馬:
ペプチドナイル(2024年フェブラリーS)
ジューンベロシティ(2024年東京ハイジャンプなど)
ジューンテイク(2024年京都新聞杯)
メイケイエール(2022年セントウルSなど)
今週の主な登録馬:
エーティーマクフィ(キーンランドC)
レッドヒルシューズ(キーンランドC)
ワレハウミノコ(伊賀S)
担当者:調教師情報部 元調教師Y
武英智(ひでのり)君は、親父さんが乗り役と調教助手をやっとった武永祥(ながよし)君で、お祖父さんが、タイギヨウを使った1966年の阪神3歳S(現在の阪神ジュベナイルF)とか、重賞を20勝、通算で735勝を上げとった元調教師の武平三さんやな。
それに、2009年の菊花賞を勝ったスリーロールスなどを管理しとって、2014年の2月に調教師を引退した武宏平さんや、一昨年の2月まで栗東で厩舎を構えとった作田誠二君や、乗り役と調教師をやっとった武邦彦さん(故人)や、武豊君と武幸四郎君とかが親戚なんや。
こういう「筋金入りの競馬一家」に生まれた英智君が、競馬の世界に進んだんは、まあ当たり前のことなんやろ。
1996年に、「第15期生」として競馬学校の騎手課程に入った英智君は、1999年に領家政蔵厩舎から乗り役としてデビューして、この年に22勝を挙げて、関西の新人騎手賞を受賞しとりましたな。
そんで、2年目には18勝を上げとったんやけど、3年目からはずっと勝ち星が1ケタやったし、目の病気になってしもうたこともあって、2012年の9月に乗り役を引退したんですわ。
その後は、木原一良厩舎で調教助手をやって、ここでは、2013年の共同通信杯を勝ったメイケイペガスターや、2017年のみやこSを勝ったテイエムジンソクとかを担当しとりました。
2016年、調教師の試験に受かった英智君は、そのまま木原厩舎で技術調教師として腕を磨いて、2018年の3月に自分の厩舎を開業したんや。
最初の年は、レースに使った数が少なかったんで、「9勝・獲得賞金1億8503万円」っちゅう成績やったけど、次の年は、「19勝・獲得賞金2億9301万円」と、一気に数字を伸ばしとりました。
そんで、去年までの5年間も、
2020年→14勝・獲得賞金3億2850万円(重賞2勝)
2021年→29勝・獲得賞金4億4964万円(重賞1勝)
2022年→33勝・獲得賞金7億3523万円(重賞3勝)
2023年→32勝・獲得賞金6億7051万円(重賞2勝)
2024年→33勝・獲得賞金9億1314万円(重賞4勝)
っちゅう形で、順調に実績を積み重ねとって、特に去年は、ペプチドナイルを使ったフェブラリーSで初めてのGI勝ちを飾っとりましたな。
ただ、今年は流れが悪くなっとって、先週までに21勝を上げとるんやけど、東京ジャンプSを勝ったジューンベロシティ以外の馬があまり活躍できとらんこともあって、稼いだ賞金が「5億0521万円」と、まだ去年の4割ぐらいなんですわ。
もちろん、今の英智君は、「去年の勢いを取り戻したい」と考えとるんやろ。
そんな中、今週は、1着賞金が4300万円のキーンランドCにエーティーマクフィとレッドヒルシューズ、1着賞金が1840万円の伊賀Sにワレハウミノコを登録しとるんで、ワシが英智君やったら、どれもメイチに仕上げるやろうな。
2025/08/18
ニッポーテイオーの厩舎からデビューしていましたね
鹿戸雄一調教師(美浦)
主な管理馬:
エフフォーリア(2021年有馬記念など)
ベストアクター(2020年阪急杯)
スマートオリオン(2015年中京記念など)
スクリーンヒーロー(2008年ジャパンCなど)
今週の主な登録馬:
ウインカーネリアン(キーンランドC)
モリノドリーム(キーンランドC)
サンアントワーヌ(新潟2歳S)
ルカランフィースト(WASJ第2戦)
レイベリング(朱鷺S)
トラマンダーレ(長岡S)
サトノヴィレ(飯豊特別)
マイネルオーシャン(WASJ第4戦)
担当者:調教師情報部 元調教師O
鹿戸雄一君は、お父さんが北海道の門別にある生産牧場で働いていて、もちろん、本人にとっても子供の頃から馬が身近な存在でした。
中学校を出た後、鹿戸君は、馬事公苑の長期騎手課程に入って、天皇賞・秋などを勝ったニッポーテイオーでお馴染みだった久保田金造厩舎から、1984年に乗り役としてデビューしていて、同期には、調教師になっている中舘英二君や、調教助手になっている木幡初広君と出津孝一君や、調教師を辞めて、今は競馬学校の教官をやっている坂本勝美君などがいます。
乗り役として、マイネルプラチナムに乗った1998年の札幌3歳S(現在の札幌2歳S)や、ビーマイナカヤマに乗った2000年と2001年のガーネットS(現在のカペラS)など、重賞を4勝、全部で346勝を上げていた鹿戸君は、3度目の挑戦で調教師の試験に受かって、2007年の2月一杯で乗り役を引退しました。
調教師の試験に受かってからの彼は、ゼンノロブロイのイギリス遠征に帯同するなど、乗り役の頃から調教を手伝っていた藤沢和雄厩舎で技術調教師をやって、馬のことはもちろん、厩舎の色々なことも教わった後、増沢末夫厩舎と矢野進厩舎を引き継ぐ形で、2008年の3月に自分の厩舎を開業しています。
開業1年目の鹿戸君は、幸先良く、矢野進厩舎から引き継いだスクリーンヒーローでアルゼンチン共和国杯とジャパンCを勝つなど、全部で15勝を上げて、「6億8738万円」の賞金を稼いでいました。
次の年からは、ずっと20勝以上を続けていて、2016年には、ビッシュを使った紫苑Sを勝つなど、33勝を上げていましたし、賞金も、2017年が「3億8832万円」だった以外は、毎年4億円以上を稼いでいるんですよ。
2021年は、エフフォーリアを使った皐月賞で、開業した年以来のGI勝ちを飾ると、この馬で天皇賞・秋と有馬記念も勝って、他も入れたら、年末までに28勝を上げて、今までで一番多い「11億2690万円」の賞金を稼いでいました。
そして2022年は、ウインカーネリアンで関屋記念を勝つなど、2021年よりも多い33勝を上げましたけど、GIを勝てなかったことが響いて、稼いだ賞金は「6億5282万円」と、前の年の6割くらいでしたから、一昨年の鹿戸君は、巻き返しに燃えていたのでしょうし、実際、一昨年は、ウインカーネリアンで東京新聞杯、セットアップで札幌2歳Sを勝つなど、全部で33勝を上げて、稼いだ賞金が「7億1182万円」と、2022年を大きく上回っています。
それに、去年もいい流れが続いていて、今までで一番多い40勝を上げていますし、稼いだ賞金が、「8億0924万円」と、一昨年を大きく上回っていたんですよ。
ただ、今年は、先週までに21勝を上げていますけど、ダービー卿CTを勝ったトロヴァトーレ以外の馬があまり活躍できていないこともあって、稼いだ賞金が「4億0978万円」と、まだ去年の半分ぐらいですから、今の鹿戸君は、「去年までの勢いを取り戻したい」と考えているのでしょう。
そういった中、今週は、1着賞金が4300万円のキーンランドCにウインカーネリアンとモリノドリーム、1着賞金が3100万円の新潟2歳Sにサンアントワーヌ、1着賞金が1840万円のWASJ第2戦にレイベリングなど、賞金の高い特別レースに8頭を登録してきましたので、私が鹿戸君の立場でしたら、どの馬も全力で仕上げるのは間違いありません。
主な管理馬:
エフフォーリア(2021年有馬記念など)
ベストアクター(2020年阪急杯)
スマートオリオン(2015年中京記念など)
スクリーンヒーロー(2008年ジャパンCなど)
今週の主な登録馬:
ウインカーネリアン(キーンランドC)
モリノドリーム(キーンランドC)
サンアントワーヌ(新潟2歳S)
ルカランフィースト(WASJ第2戦)
レイベリング(朱鷺S)
トラマンダーレ(長岡S)
サトノヴィレ(飯豊特別)
マイネルオーシャン(WASJ第4戦)
担当者:調教師情報部 元調教師O
鹿戸雄一君は、お父さんが北海道の門別にある生産牧場で働いていて、もちろん、本人にとっても子供の頃から馬が身近な存在でした。
中学校を出た後、鹿戸君は、馬事公苑の長期騎手課程に入って、天皇賞・秋などを勝ったニッポーテイオーでお馴染みだった久保田金造厩舎から、1984年に乗り役としてデビューしていて、同期には、調教師になっている中舘英二君や、調教助手になっている木幡初広君と出津孝一君や、調教師を辞めて、今は競馬学校の教官をやっている坂本勝美君などがいます。
乗り役として、マイネルプラチナムに乗った1998年の札幌3歳S(現在の札幌2歳S)や、ビーマイナカヤマに乗った2000年と2001年のガーネットS(現在のカペラS)など、重賞を4勝、全部で346勝を上げていた鹿戸君は、3度目の挑戦で調教師の試験に受かって、2007年の2月一杯で乗り役を引退しました。
調教師の試験に受かってからの彼は、ゼンノロブロイのイギリス遠征に帯同するなど、乗り役の頃から調教を手伝っていた藤沢和雄厩舎で技術調教師をやって、馬のことはもちろん、厩舎の色々なことも教わった後、増沢末夫厩舎と矢野進厩舎を引き継ぐ形で、2008年の3月に自分の厩舎を開業しています。
開業1年目の鹿戸君は、幸先良く、矢野進厩舎から引き継いだスクリーンヒーローでアルゼンチン共和国杯とジャパンCを勝つなど、全部で15勝を上げて、「6億8738万円」の賞金を稼いでいました。
次の年からは、ずっと20勝以上を続けていて、2016年には、ビッシュを使った紫苑Sを勝つなど、33勝を上げていましたし、賞金も、2017年が「3億8832万円」だった以外は、毎年4億円以上を稼いでいるんですよ。
2021年は、エフフォーリアを使った皐月賞で、開業した年以来のGI勝ちを飾ると、この馬で天皇賞・秋と有馬記念も勝って、他も入れたら、年末までに28勝を上げて、今までで一番多い「11億2690万円」の賞金を稼いでいました。
そして2022年は、ウインカーネリアンで関屋記念を勝つなど、2021年よりも多い33勝を上げましたけど、GIを勝てなかったことが響いて、稼いだ賞金は「6億5282万円」と、前の年の6割くらいでしたから、一昨年の鹿戸君は、巻き返しに燃えていたのでしょうし、実際、一昨年は、ウインカーネリアンで東京新聞杯、セットアップで札幌2歳Sを勝つなど、全部で33勝を上げて、稼いだ賞金が「7億1182万円」と、2022年を大きく上回っています。
それに、去年もいい流れが続いていて、今までで一番多い40勝を上げていますし、稼いだ賞金が、「8億0924万円」と、一昨年を大きく上回っていたんですよ。
ただ、今年は、先週までに21勝を上げていますけど、ダービー卿CTを勝ったトロヴァトーレ以外の馬があまり活躍できていないこともあって、稼いだ賞金が「4億0978万円」と、まだ去年の半分ぐらいですから、今の鹿戸君は、「去年までの勢いを取り戻したい」と考えているのでしょう。
そういった中、今週は、1着賞金が4300万円のキーンランドCにウインカーネリアンとモリノドリーム、1着賞金が3100万円の新潟2歳Sにサンアントワーヌ、1着賞金が1840万円のWASJ第2戦にレイベリングなど、賞金の高い特別レースに8頭を登録してきましたので、私が鹿戸君の立場でしたら、どの馬も全力で仕上げるのは間違いありません。
2025/08/18
柴田善臣君が競馬学校の同期なんや
須貝尚介調教師(栗東)
主な管理馬:
ソダシ(2022年ヴィクトリアマイルなど)
アドマイヤリード(2017年ヴィクトリアマイル)
ゴールドシップ(2015年天皇賞・春など)
ジャスタウェイ(2014年安田記念など)
今週の主な登録馬:
カルロヴェローチェ(キーンランドC)
プルパレイ(キーンランドC)
テーオーダグラス(WASJ第2戦)
リラボニート(WASJ第2戦)
スカイロケット(朱鷺S)
テラメリタ(有松特別・飯豊特別)
オコタンペ(WASJ第3戦)
ウィルサヴァイブ(WASJ第4戦)
キングメーカー(WASJ第4戦)
リアライズオーラム(ルスツ特別)
担当者:調教師情報部 元調教師T
須貝尚介君は、まだまだ現役で頑張っとる柴田善臣君とか、もう調教師になっとる、石橋守君とか、岩戸孝樹君とか、武藤善則君とかと同じで、1982年に「第1期生」として競馬学校の騎手課程に入って、1985年に親父さんの須貝彦三厩舎からデビューしとりましたな。
乗り役時代の尚介君は、1990年のきさらぎ賞をハクタイセイで、1999年の小倉記念をアンブラスモアで勝つなど、重賞を4勝、通算で302勝を上げとったんや。
でもって、調教師の試験に受かった2008年の2月に乗り役を引退しとって、次の年に自分の厩舎を開業しとります。
ちなみに彦三さんは、調教師として、1982年の有馬記念をヒカリデユールで勝つなど、重賞を18勝、通算506勝っちゅう立派な実績を残しとったんやから、尚介君は親父さんと比べられることが多かったんやけど、そのプレッシャーにも負けんで、初めの内から、
2009年→10勝・獲得賞金1億5675万円
2010年→25勝・獲得賞金3億2643万円
2011年→29勝・獲得賞金5億3376万円
っちゅう形で順調に成績を伸ばしとったし、2012年は、ゴールドシップを使った皐月賞と菊花賞と有馬記念や、ローブティサージュを使った阪神ジュベナイルFとか、重賞を9勝もして、「46勝・獲得賞金13億8516万円」っちゅう成績を残したんやから、彼が調教師に向いとるんは誰でもよう分かるやろう。
そんで2013年は、「重賞6勝を含む31勝・獲得賞金11億4842万円」と、キッチリ10億円の大台に乗せとって、2014年は、JRAだけで、「重賞6勝を含む41勝・獲得賞金11億8267万円」っちゅう成績を残しとったし、ジャスタウェイを使ったドバイデューティフリー(現在のドバイターフ)を勝って、その賞金300万ドル(当時のレートで約3億0555万円)を足したら、全部で「約14億8822万円」っちゅう、開業してから一番多い賞金を稼いどったんですわ。
その後の6年間は、
2015年→34勝・獲得賞金9億2356万円
2016年→33勝・獲得賞金8億5820万円
2017年→38勝・獲得賞金8億4011万円
2018年→42勝・獲得賞金10億4186万円
2019年→35勝・獲得賞金8億4034万円
2020年→36勝・獲得賞金9億0833万円
っちゅう形で賞金が伸び悩んどったんやけど、2021年は、ソダシで桜花賞と札幌記念を勝つなど、「42勝・獲得賞金11億7356万円」っちゅう、2020年よりもかなりエエ成績を残して、巻き返しに成功しとったし、2022年も、ソダシでヴィクトリアマイルを勝って、ドルチェモアで朝日杯FSを勝つなど、47勝を上げて、稼いだ賞金は「11億4363万円」っちゅう、2021年とほとんど変わらん数字やったんや。
ただ、一昨年は、全部で29勝に終わっとったし、重賞勝ちが一回だけやったこともあって、稼いだ賞金が「6億6084万円」っちゅう物足りん数字やったんですわ。
せやから、去年の尚介君は巻き返しに燃えとったんやろうし、実際、去年は、今までで一番多い55勝を上げて、調教師リーディングは2位やったし、稼いだ賞金が「10億0068万円」と、一昨年を大きく上回っとったんや。
それに、今年もエエ流れが続いとって、クリノメイでチューリップ賞を勝つなど、先週までに19勝を上げて、稼いだ賞金が「6億2653万円」と、去年の同じ時期(8月18日【日】まで)の「6億0744万円」を、少しとは言え上回っとるんで、今の尚介君は、「この勢いを止めたらアカン」と考えとるんやろ。
そんな中、今週は、1着賞金が4300万円のキーンランドCにカルロヴェローチェとプルパレイ、1着賞金が1840万円のWASJ第2戦にテーオーダグラスとリラボニートとか、10頭を特別レースに登録してきましたんで、「どれも勝負懸かり」とワシは見とるんや。
主な管理馬:
ソダシ(2022年ヴィクトリアマイルなど)
アドマイヤリード(2017年ヴィクトリアマイル)
ゴールドシップ(2015年天皇賞・春など)
ジャスタウェイ(2014年安田記念など)
今週の主な登録馬:
カルロヴェローチェ(キーンランドC)
プルパレイ(キーンランドC)
テーオーダグラス(WASJ第2戦)
リラボニート(WASJ第2戦)
スカイロケット(朱鷺S)
テラメリタ(有松特別・飯豊特別)
オコタンペ(WASJ第3戦)
ウィルサヴァイブ(WASJ第4戦)
キングメーカー(WASJ第4戦)
リアライズオーラム(ルスツ特別)
担当者:調教師情報部 元調教師T
須貝尚介君は、まだまだ現役で頑張っとる柴田善臣君とか、もう調教師になっとる、石橋守君とか、岩戸孝樹君とか、武藤善則君とかと同じで、1982年に「第1期生」として競馬学校の騎手課程に入って、1985年に親父さんの須貝彦三厩舎からデビューしとりましたな。
乗り役時代の尚介君は、1990年のきさらぎ賞をハクタイセイで、1999年の小倉記念をアンブラスモアで勝つなど、重賞を4勝、通算で302勝を上げとったんや。
でもって、調教師の試験に受かった2008年の2月に乗り役を引退しとって、次の年に自分の厩舎を開業しとります。
ちなみに彦三さんは、調教師として、1982年の有馬記念をヒカリデユールで勝つなど、重賞を18勝、通算506勝っちゅう立派な実績を残しとったんやから、尚介君は親父さんと比べられることが多かったんやけど、そのプレッシャーにも負けんで、初めの内から、
2009年→10勝・獲得賞金1億5675万円
2010年→25勝・獲得賞金3億2643万円
2011年→29勝・獲得賞金5億3376万円
っちゅう形で順調に成績を伸ばしとったし、2012年は、ゴールドシップを使った皐月賞と菊花賞と有馬記念や、ローブティサージュを使った阪神ジュベナイルFとか、重賞を9勝もして、「46勝・獲得賞金13億8516万円」っちゅう成績を残したんやから、彼が調教師に向いとるんは誰でもよう分かるやろう。
そんで2013年は、「重賞6勝を含む31勝・獲得賞金11億4842万円」と、キッチリ10億円の大台に乗せとって、2014年は、JRAだけで、「重賞6勝を含む41勝・獲得賞金11億8267万円」っちゅう成績を残しとったし、ジャスタウェイを使ったドバイデューティフリー(現在のドバイターフ)を勝って、その賞金300万ドル(当時のレートで約3億0555万円)を足したら、全部で「約14億8822万円」っちゅう、開業してから一番多い賞金を稼いどったんですわ。
その後の6年間は、
2015年→34勝・獲得賞金9億2356万円
2016年→33勝・獲得賞金8億5820万円
2017年→38勝・獲得賞金8億4011万円
2018年→42勝・獲得賞金10億4186万円
2019年→35勝・獲得賞金8億4034万円
2020年→36勝・獲得賞金9億0833万円
っちゅう形で賞金が伸び悩んどったんやけど、2021年は、ソダシで桜花賞と札幌記念を勝つなど、「42勝・獲得賞金11億7356万円」っちゅう、2020年よりもかなりエエ成績を残して、巻き返しに成功しとったし、2022年も、ソダシでヴィクトリアマイルを勝って、ドルチェモアで朝日杯FSを勝つなど、47勝を上げて、稼いだ賞金は「11億4363万円」っちゅう、2021年とほとんど変わらん数字やったんや。
ただ、一昨年は、全部で29勝に終わっとったし、重賞勝ちが一回だけやったこともあって、稼いだ賞金が「6億6084万円」っちゅう物足りん数字やったんですわ。
せやから、去年の尚介君は巻き返しに燃えとったんやろうし、実際、去年は、今までで一番多い55勝を上げて、調教師リーディングは2位やったし、稼いだ賞金が「10億0068万円」と、一昨年を大きく上回っとったんや。
それに、今年もエエ流れが続いとって、クリノメイでチューリップ賞を勝つなど、先週までに19勝を上げて、稼いだ賞金が「6億2653万円」と、去年の同じ時期(8月18日【日】まで)の「6億0744万円」を、少しとは言え上回っとるんで、今の尚介君は、「この勢いを止めたらアカン」と考えとるんやろ。
そんな中、今週は、1着賞金が4300万円のキーンランドCにカルロヴェローチェとプルパレイ、1着賞金が1840万円のWASJ第2戦にテーオーダグラスとリラボニートとか、10頭を特別レースに登録してきましたんで、「どれも勝負懸かり」とワシは見とるんや。